普段、仕事の作業中も家にいる時も、基本的にいつも音楽を聴いている(というか流している)のですが、バタバタしている時や仕事に追われている時、心落ち着かない状態が続くと、音楽掛かっていること自体が鬱陶しくなって無音にしてしまう時があります。
心の状態が良くない時ですね。
こういう時はわりと何をやっても逆効果で、空回りしてしてしまう事が多々あります。
無理に頑張ろうとして、アップテンポな曲を掛けたり、陽気な曲を聴いてもこれはこれで逆効果です。
こんな時に、心落ち着けて気持ちをリセットする様なアルバムが誰にでも1枚や2枚あると思います。
僕の場合は、キース・ジャレットのこのアルバムが、その中の1枚です。
ご存知キース・ジャレットは天才ジャズピアニストとして70年代から多くの名演アルバムを残しているわけですが、90年代に重い難病を患い活動が出来なくなった時に、看病をし付き添ってくれた妻に、ささやかなプレゼントとして贈る目的で、プライベートスタジオで個人的に録音したスタンダード曲集です。
それほど有名なスタンダード曲が並ぶでもなく、インプロビゼーションが繰り広げられるわけでもなく、とつとつと美しくメロディーに沿った全編のソロピアノに、アルバムが1枚終わる頃には、いつの間にか心も気持ちも落ち着いて、さあまた明日から頑張るか!といった前向きになっている自分を見つけられます。
まさに音楽の魔法ですね。
いつもは聴かないけれど、ちょっと気持ちが疲れた時に聴くアルバムです。
そういうの誰しもありますよね。
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