1990年代終盤から2010年までちょうど12年足らずの間、自分で立ち上げた小さい商売に携わっていました。具体的にいうと郊外のベッドタウンでアパレル雑貨の小売店を経営していました。
年齢で言えば、ちょうど28歳から40歳くらいまで。すごく儲かってるとは決して言えませんが、あちこちで借金をしながらも、なんとか食べることに困らず続けて行く事が出来て、最後には全ての借金を返し終えて、無事店を畳みました。
時代は、ちょうどアパレルが店舗販売からネット販売に少しづつ動き出した頃でした。
2010年の段階では、まだ洋服をインターネット通販で買うなんて論外という風潮も強く、今みたいな時代が来るとは、多くは思いもしなかったと思います。
もう今や本やCDは当たり前で、携帯電話の契約や生命保険や銀行までもが、オンラインで全て完結する世の中になってますもんね。
あらためてコネやお金のない未熟な一介の若造が、アナログな商店を(たいして儲からないとはいえ)真っ当に経営出来てたんですから、いい時代にいい経験をさせて頂いたなぁって思っています。
その頃は、僕自身も若かった事もあって、顧客さんとの距離も無防備に近くて、飲みに行ったり、定期的にバーベキューに行ったり旅行に行ったりなんて事や、顧客さん一人ひとりとの関わり方が本当に密でワイワイと、今思えば本当にいい時代だったんだなぁと思います。
